来月8日、岡山の備前国総社宮
日本刀づくりの技術を神前に納める「刀剣鍛錬奉納」が11月8日夜、備前国総社宮(岡山市中区)で行われる。かつて国内随一の刀剣産地として栄えた備前長船(現在の瀬戸内市長船町)に鍛錬場を構える刀匠、川島一城さんが技術を披露。入場無料で見学や撮影ができる。
備前長船の伝統を広く伝えようと、同神社などでつくる実行委員会が企画した。「鍛錬」は熱した鋼を叩いて折り返す作業で、刀の出来を左右する重要な工程。神事では拝殿前に平舞台が設置され、ふいごで炎が燃えさかり火の粉が散るなか、川島さんが鋼を打ちつける様子を鑑賞できる。
当日は武久顕也・瀬戸内市長と川島さんの対談も行われる。奉納式では協賛金を募っており、経費以外は瀬戸内市が計画する国宝の備前刀「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」購入に充てられる。
山鳥毛は個人所有で、同市では購入費用としてクラウドファンディング型ふるさと納税で5億円を募集している。
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